今回のウィーン遠征は、金曜日の夜にロンドンを経って、日曜日の昼間のコンサートを聴きその夜にまたロンドンに帰るという、ハードスケジュール。その中で見かけた街にある音楽の風景をご紹介しましょう。
まずコンサート会場のムジークフェラインの前のカールスプラッツ(広場)には、有名なブラームスの像があります。ウィーンフィルのコンサートの前にはぴったりですね。

そのそばにあるウィーン・カールスプラッツ美術館は、クリムトやエゴン・シーレの絵が目当てで行ったのですが、珍しい縦型グランドピアノが展示されていました。1839年製で「キリンピアノ」というそうです。

ムジークフェラインから西に行くと、セッセシオンという美術館があります。ここはベートーヴェンの第9の4楽章をモチーフにしたクリムトの壁画が展示されています。残念ながら、展示物を写真に撮ることは禁止されていました。

さらに西に歩いて5分のところにウィーン美術史美術館があり、ブリューゲルやベラスケスのコレクションやクリムトの壁画が有名ですが、Duplessisという人によるグルックの肖像画もありました。これは有名な肖像画ですよね。

今度はスゥィーツを求め繁華街を歩きました。国立歌劇場の裏手に位置する、ザッハトルテで有名なホテル・ザッハ。その壁面には下の写真のようにヴィヴァルディを記念するパネルが!ヴィヴァルディは最晩年にウィーンに来てこの地でなくなりました。ホテル・ザッハがあるのはヴィヴァルディが住んでいた家があったところだったそうです。

美術館巡りを終えたあと薄暗くなりましたが、地下鉄、バスを乗り継ぎ北方面の郊外、ハイリゲンシュタットへ。ベートーヴェンが難聴を苦に自殺を考え遺書を書の遺書が展示されている“ハイリゲンシュタットの遺書の家”に行ってきました。

正月休み明けのためか観光客は他には誰もいませんが、有名な“ハイリゲンシュタットの遺書”や、ベートヴェンのデスマスク、遺髪、医師の診察料の領収書などが展示されています。ベートヴェンが過ごした空気が感じられ、思わず背筋がピンとなりそうでした。



ここから歩いて10分のところに、彼の好んだ散歩道で、「田園」の構想をしたと言われる”ベートーヴェンの散歩道”があります。暗くてよくわからなかったのですが、確かに自然に囲まれ、のどかなところのようです。ふと気づくとベートーヴェンの胸像が見守ってくれていました。


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