ラトル&ベルリン・フィル in プロムス:交響的舞曲、火の鳥

2014年9月5日 プロムス64:
サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ロイヤル・アルバート・ホール
1) ラフマニノフ:“シンフォニック・ダンス(交響的舞曲)”
2) ストラヴィンスキー:バレエ音楽 ”火の鳥”
プロムス。“威風堂々”を歌って大騒ぎする有名なシーンは実は最終日のイベントで、プロムス自体は7月から2ヶ月にわたり内外の演奏家やオケが共演するれっきとした音楽祭である。今年の目玉はなんといっても、サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィル。

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世界最高峰にふさわしく素晴らしい演奏であった。音色は華麗にして芳醇、そして繊細で変幻自在。アンサンブルもぴったりでロンドン交響楽団の時のようご愛嬌の乱れは全く見られない。個々のメンバーの技量がソリスト級なのは言うまでもないことだが、全体のバランスも完璧で驚愕。重厚な低弦は強力に支えるが決して重苦しくならずむしろ雄弁。管は見事な音で魅了するのに決して出しゃばらない。

そして、ラトルの統率感とオケへの信頼感が抜群で、音樂を完全にコントロールしているのだが、オケもラトルや他の団員と会話しながら自発的に音楽を奏でる。奏者ひとりひとりの音楽に対する愛情まで感じられる楽曲創りである。どこをとっても美しくかつ逞しく、完璧なプロポーションで、しかも人間的な表情に満ちあふれていて、まるでギリシャ時代の神々の彫刻を見ているようであった。

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今回の2曲、日頃はCDでなにげに気楽に聴いているのだが、こうして彼らの実演を耳にすると、20世紀初頭の現代音楽としての革新性が十分に楽しめる。

英国人のサー・ラトルは聴衆から大歓迎。登場時からブラボーの嵐で、終演後は大拍手が鳴り止まない。イギリスのコンサートでは珍しくアンコール(マノン・レスコーの間奏曲)を演奏するサービスぶりであった。

オケのメンバーの中に、fl のアンドレアス・ブラウを見つけた。カラヤン時代から首席の役を担った人で、EMIのカラヤンのモーツァルト協奏曲全集での fl 協奏曲は高校生の頃から幾度となく聴き、忘れられない名演であった。今回は木管の fl を使い、相変わらずの美しく素晴らしいソロを聴かせてくれた。今年で定年退職とのこと、寂しい限りである。

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by amati701 | 2014-09-10 07:58 | 音楽