ロンドン交響楽団演奏会2014年2月5日:ムター(Vn)のドヴォルザーク協奏曲

b0319432_23451872.jpg
2014年2月5日(水)at バービカンホール
指揮:Michael Francis、ロンドン交響楽団(LSO)、Vn:Anne-Sophie Mutter
1) Panufnik: "Sinfonia Sacra"
2) Dvorak: 交響曲第9番 "新世界”
3) Panufnik: "Lullaby"
4) Dvorak: ヴァイオリン協奏曲

Vn協奏曲がトリとなったが、これはムターの到着が遅れたための急遽の順番変更。この日のロンドンは地下鉄ストで、その余波を受けてムターの車が遅れたのだろうか?

目玉はもちろんムター演奏のVn協奏曲。いやぁー、素晴らしかった。若いころから我々を魅了した艶やかな音色と技巧はさらに磨きがかかり、完璧そのもの。消え入るようなpppにおいては美音で広いホールの空間を支配し、fffのオケと重なる時には堂々たる音で立ち振る舞う。ポルタメントもアゴーギクも自由自在に操りながら、しかしあくまでも自然で、音楽の流れの中でそれらの必然性すら感じさせる。そして完全に自分のもとにコントロールしながらも、オケと向き合い、協調しながら、楽曲をリードして作っていく。オケもムターに触発されて他の曲とはまるで異なる生き生きとした音を奏でていた。そして、生まれてくる音楽は、艶やかで華麗かつ壮大ながら、節度ありバランスもとれていて安定感もあり、まさに王道。ムターの人間としての謙虚さも感じられる、そんな演奏だった。3楽章の再現部の前の見せ場ではノリノリになりすぎ、オケの伴奏がちょっとスリリングになったのはご愛嬌というところでだろう。

アンコールには、昨年亡くなったコリン・ディヴィスを偲びバッハの無伴奏ソナタを演奏。一段と美しい音色で、故人に対する敬愛の念をひしひしと感じさせる、心に染み入るバッハだった。

新世界交響曲は悪くはないといったところだが、テンポが早すぎ、弦はあわせようと一生懸命だったのに、管はもう少しゆったり吹きたいという感じで、噛み合っていなかったし、その結果統一感に欠いていた。以前のコンサートで何度も味わったLSOの凄さはこの曲では影を潜めたいうところである。過去のコンサートで感激したLSOの”見通しの良さ”もほとんど感じられなかった。このLSOの特徴については別途触れたい。Panufunikの2曲は初めて聴く曲。Lallabyでは寝床に蚊が出没しているような音がして面白かったです。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
是非1クリックお願いしますね!↓

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックコンサート・演奏会感想へにほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ
にほんブログ村
[PR]
by amati701 | 2014-02-09 03:23 | 音楽