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2014323日:London,Southbank, ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
指揮:ロリン・マゼール、
VnEsther Yoo
R Strauss: ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
MozartVn協奏曲第3
Mussorgsky:展覧会の絵

CDも含め久しぶりにマゼール。1978年にフランス国立管とともに来日した時以来、実演を聴くのは2回目である。当時私は大学に入学したばかり、夏休みに帰省したおりに、父親が張り切って私の分までチケットを買ってくれ、一緒に福岡まで聞きに行った。マゼールの華麗なバトンさばき、フランス国立管の透明で柔らかな響きのベルリオーズに感心したものだった。

あれから
36年、颯爽としていたマゼールも御年84歳、足取りは多少おぼつかなく最初は心配したが、相変わらずの華麗な音楽を聴かせてくれた。さらに昔に比べ音楽がゆったりとなり懐が深くなったよう。バトンさばきも健在だった。もちろんお年のためかなりsimplifyされていたのは確かである。

フィルハーモニア管はロンドンに来て初めて。このオケは
1985年くらい(?)に来日時ラトルの指揮で聞いたが、特に特色はなく中庸その物であった記憶がする。しかし、今回本拠地で聞いたフィルハーモニア管はとても素晴らしかった。弦がとにかく綺麗、金管がクールである。木管はロンドン響ほど派手ではなく、見通し感もロンドン響ほどはよくないが、響きは柔らかく、色彩感もより豊か。剛のロンドン響、柔のフィル管というところである。ちまたで話題のホルンのKaty Woolleyちゃんもホント上手だった。ティルの最初のところわずかに外していたけど(笑)。

マゼールは、シンプルだが往年の華麗さを彷彿させるバトンテクニックで的確にオケを指揮し、シュトラウス、ムソルグスキー
=ラヴェルの音響世界を紡ぎ出していた。トリの展覧会の絵は最高で、ハルトマンの絵が眼前に浮かび、さらにそこから映画かなにかの世界が飛び出てくるようだった。あの年であそこまでエネルギッシュな音楽を引き出せるものだな、と感心した次第である。サクソフォーンのソロは綺麗な音ではあったが、カラヤン=ベルリン・フィルでのダニエル・デファイエの演奏が刷り込まれている筆者にとっては物足りなかった。デファイエが来日時の音大生へレッスンで、アンブシュアをしっかりしもっとスピードのある音、芯のある音を出すように、と指導していたらしいが、その重要さがこういうところで良くわかるというものである。

モーツァルトを演奏した
Yooというヴァイオリニストはまだ20歳。音がふくやかかつ艶やかで、低音から高音まで朗々とよく響く音で、情感たっぷりにモーツァルトの世界を表現し、感銘した。舞台態度も初々しく、この先楽しみだ。フィルハーモニア管の伴奏もまた良かった。イギリスのオケはモーツァルトの協奏曲は本当にうまいなと思う。フィルハーモニアもロンドン響もソリストを立てつつも自発的に協奏し、音楽を共に創っているのである。

ということでロンドンに来て以来、ベスト5に入るコンサートであった。

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by amati701 | 2014-03-28 09:54 | 音楽