カテゴリ:オーケストラ( 9 )


b0319432_08505530.jpg
2016年2月14日 エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団演奏会
指揮:サー・ロジャー・ノリントン
独奏:リサ・ベズノシウク (flute)、フランス・ケリー (harp)
(1) ハイドン:交響曲第83番
(2) モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲
(3) Chevalier de Sain-Georges:L'Amant anonymから序曲
(4) ベートーヴェン:交響曲第2番
b0319432_08530326.jpg
バッハやモーツァルトの曲を古楽器オーケストラで聴くのは好きでCDは何枚も持っていますが、実演は初体験。ロンドンは時代楽器演奏の草分けなのに、今まで機会を逃していました。ノリントンとエイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団の雅やかな音色と暖かい音楽は味わい深いものがあります。ヴィヴラートをほとんど使わない(一人、二人かけているVnの人がいますが)弦楽器の響きはシンプルでぜい肉がなく、いろんな音の重なりがクリアに聞こえます。また管楽器の響きが立派過ぎないため、その楽器本来の色合いが、オーケストラの音色に効果的に彩りを添えます。そのため、作曲家のスコアリングの意図が明確に分かるかのようです。
b0319432_08544179.jpg
b0319432_08544342.jpg
この傾向は、モーツァルト、ベートーヴェンと時代が下るにつれ顕著です。「フルートとハープのための協奏曲」は、決してフランス風の優雅の曲ではなく、当時のオーケストラの特徴を最大限に発揮させた極めてオーケストレーションの巧みな曲のように思えました。ベートーベンの交響曲2番も、私にはモダン楽器で聴くと少々退屈なのですが、古楽器のこの日の演奏では、様々なモチーフやフレーズが様々な楽器の間をくるくる受け渡される様子がとても面白く、第3番以降と同じく革新的な音楽語法の曲のように感じることができました。
b0319432_08531857.jpg
モーツァルトでflを演奏したのは古楽器でお馴染みのベズノシウク。ひと頃英国の古楽器のレコーディングではフルートはほとんどこの人が吹いていたように記憶しています。私もバッハの演奏を中心にCDをいくつか持っていますが、そのしっとりした音色と歌はとても味わい深いものです。この日のモーツァルトでも、小鳥のさえずりのようなflはとてもチャーミングで、装飾音符のアドリブを多用した時代楽器特有の奏法も見事でした。ただし、ホールがやはり大きすぎたかも。音がいまひとつ通らず微妙なニュアンスを聞けなかったのは残念でした。もっとこじんまりとしたホールでこそ、この人のその味わい深い演奏を堪能できたと思います。
b0319432_08544224.jpg

ベートーヴェンでは、クラリネットの名手アントニー・ペイが登場。よく透る軽やかで暖かい音は現代でも極めて魅力的です。こういう音を聴くとドイツやウィーンのクラリネットは重いなと思ってしまいます。この人はモダン楽器でも、マリナー指揮のグラン・パルティータなどでダンディーな演奏を聴かせてくれますが、古楽器の音からの影響が大きいのでしょう。

b0319432_08532981.jpg
b0319432_08553934.jpg

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
是非1クリックお願いしますね!↓

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックコンサート・演奏会感想へ
にほんブログ村


[PR]

ロンドン交響楽団、指揮:アントニオ・パッパーノ、pf独奏:リーズ・ドゥ・ラ・サール
1) ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
2) レスピーギ:ローマの祭、ローマの噴水、ローマの松
2016年1月31日、ロンドン、バービカンホール

b0319432_07383838.jpg
パッパーノの指揮による演奏を初めて聴きました。この人は王立歌劇場の音楽監督を務めていて貴族の称号(sir)を持っていますが、私と同年代ですね。キビキビした指揮は堂々たるもの、ツボを心得た棒さばきで複雑なレスピーギのスコアを振り分け、じゃじゃ馬のロンドン響を巧みに操ります。

b0319432_07391882.jpg

ローマ三部作(祭、噴水、松、の順)は色彩豊かで情景の描写が見事、パワフルでもあり素晴らしかったです。ロンドン響は決して美しい音ではないのですが、こういうvividな音楽になると冴え渡ります。普段はなおざりがちなアインザッツもこの日は揃っているから不思議です。各楽器のソロが本当に生き生きしていますね。弦楽器もどちらかというと無機質でざらつく音なのですが、分厚いハーモニーの心地よさはやはりこのオーケストラならではです。

b0319432_07410589.jpg
”パガニーニの主題による変奏曲”は、予定されていたピアニストが怪我のため、リーズ・ドゥ・ラ・サール遽代役。しかし、代役とは思えない堂々とした演奏でした。この人はまだ27歳の若手、日本にも演奏したことがあるそうですが、弱音でもよく通るキュートな音色が特徴でした。陰影がもっとつくとなお良いかなと思いましたが、これからが期待される人です。
b0319432_07403613.jpg

b0319432_07421892.jpg

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
是非1クリックお願いしますね!↓

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックコンサート・演奏会感想へ
にほんブログ村



[PR]

1月10日、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会。指揮:アンドリス・ネルソンス。楽友協会・黄金のホール
1) ハイドン:交響曲第102番
2) Iván Eröd:クラリネットのための三重協奏曲(世界初演)
3) ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」

b0319432_01440866.jpg
ムジークフェライン黄金のホールは、私にとってはおそらく一生のうちにあるかないかの経験。年末にWebサイトでたまたま空席を見つけ、またとない好機に急遽ウィーン遠征を企画しました。やはりロンドンは便利です。アンドリス・ネルソンス指揮でメインはベートーベンの英雄。チケットを購入したサイトからは席を選べなかったのですが、来てみると前から5番目の真ん中のあたり、かぶりつきの席でした。ニューイヤーコンサートだったら、TV中継に映っているであろう席ですね。
b0319432_01450160.jpg
とにかく、このホールでウィーンフィルの音を聞くことが憧れでした。実際に聴くそのサウンドは、超高級絨毯のように美しく、きめ細やか、そしてフカフカに暖かい。ところどころ丁度糸のほつれが見られるようにアインザッツのわずかな乱れが見られますが、そんなことは些細なこと。CDで聴く時以上に全く気になりません。コンサートマスターは、ライナー・ホーネック。
b0319432_01505685.jpg
この写真に見えるメガネをかけているチェロのトップの人、英雄の第2楽章の冒頭のソロの動き見事でした。

指揮のネルソンスはまだ37歳。ロンドンフィルではしばしば振っているようですが、まだ見たことも聴いてこともありませんでした。写真では颯爽としているようでしたがいざ見てみるとかなりの割腹の良さ、とても30代には見えません。指揮台に出て来るだけで汗ビッショリ。実際の指揮は、大きな身振りでエネルギッシュです。指揮棒を左右の手に頻繁に持ち替え、両手であちこちのパートに指示を出します。ポイントのアクセント時には足踏みまで動員します。前方の席だったので、メロディーを歌う声や息継ぎそして唸り声までも発しているのが聞こえました。ウィーンフィルに気後れすることなく、ぐいぐい音楽を引っ張っていきます。
b0319432_01471905.jpg
それゆえ「英雄」の演奏自体、確かに奇をてらわずオーソドックスなものでしたが、きわめてエネルギッシュで推進力のある演奏でした。スケールが大きいだけでなく弱音の美しさも格別です。もちろんウィーンフィルのサウンドの美しさがあってからこそではあります。ベートーベンのオーケストレーションの面白さがウィーンフィルで聴くと際立っていました。

アンドリス・ネルソンス、若年ながら、天下のウィーンフィルをこれだけリードしていけるのはたいしたものですね。今後、世界の楽壇の中心となっていくであろう指揮者だと思います。ただし、やはり体格良すぎ。もう少し節制して健康に気をつけて欲しいものです(?!)。

クラリネットのためのトリプルコンチェルトももうひとつの目玉ですが、こちらは後日。。。。。


★日本ブログ村ランキングに参加しています。
是非1クリックお願いしますね!↓

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックコンサート・演奏会感想へ
にほんブログ村


[PR]
b0319432_08423399.jpg
Proms 73:9月10日、ロイヤルアルバートホール、ロンドン
セミヨン・ビシュコフ指揮。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1) ブラームス:交響曲3番
2) フランツ・シュミット:交響曲第2番

b0319432_08421132.jpg
アップが遅れましたが、9月10日のプロムスは待ちに待ったウィーンフィル。ブラームス交響曲3番、素晴らしすぎます。美しく深遠で歌に溢れています。ビシュコフの時折ゆったりした懐の深く陰影に満ちた音楽作りがウィーンフィルの特徴にぴったりで、感動的なブラームスでした。

シュミットの曲でもウィーンフィルの良さは楽しめたけど、こちらはブラームスの時のような感動はありませんでした。ブルックナーを意識したかのような分厚い音響、マーラーに影響を受けたかのようなオーケストレーションによる色彩、そういったものが確かに感じられるのですが、そもそも曲が泥臭いというか、作曲上響きが濁っているというか、ウィーンフィルでなければというほどでもありませんでした。

b0319432_08412496.jpg
アンコールは、エルガー作曲のエニグマ変奏曲からニムロッド。ご当地曲のせいか始まった直後観客がちょっとざわざわ。しかし弦の消え入るようなpppの深く美しい演奏にすぐに魅了されます。そしてカラフルなfffまで音楽の幅も大きいのに美しい音は透明感を失いません。なにより、音楽家達の魂と愛に溢れていて、これまた感動しました。ウィーンフィル、最高です。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
是非1クリックお願いしますね!↓

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックコンサート・演奏会感想へ
にほんブログ村


[PR]

b0319432_06305401.jpg

プロムス 70。9月7日。ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン
指揮:ユーリ・テミルカーノフ指揮、ピアノ独奏:ニコライ・ルガンスキー
サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団
1) チャイコフスキー:”フランチェスカ・ダ・リミニ”
2) ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
3) リムスキー-コルサコフ:”シェエラザード”

最終日のお祭り騒ぎで有名なの夏の風物詩、プロムス。約2ヶ月近くの間、英国内外から著名音楽家が訪れるロンドンの音楽フェスティバルです。この日は、テミルカーノフ指揮のサンクトペテルブルグフィルでオールロシアプログラム。ムラヴィンスキー&レニングラードフィル時代パワフルで重量級音楽の伝統が果たしてどう引き継がれているのか興味津々。1曲目のフランシェスカ・ダ・リミニは、消化不良気味。アインザッツが合わないところが多々あります。しかしところどこで美しく温かいサウンドが聴かれ、次に期待させます。
b0319432_06322906.jpg

一転ラフマニノフは、ピアノの重厚な和音とオケの麗しい主題でダイナミックに始まり印象的。ルガンスキー、ほんと上手いです。全ての音をバランスよくクリアに鳴らすとともに瑞々しいリリシズムが素晴らしい。そして、サポートするオケのサウンドのなんとまろやかなことか。良い意味で期待を裏切られました。レニングラードフィル時代の剛なイメージとは無縁です。一方、重々しくないため北の暗さをことさら主張することもありませんが、テミルカーノフの絶妙のさばきにより音楽の伸縮が生まれ、そこから美しいサウンドのなかに陰りが垣間見え、それがこのオケでなければ出せない北の大地の雰囲気を醸し出ます。ラフマニノフ、とことん楽しめました。
b0319432_06330702.jpg

そして、シェエラザード。こちらも、音量で圧倒するのでなく外見的派手さに頼るのでもなく、まろやかなサウンドを土台にした陰影に富んだ滋味豊かな音楽。しかし、弦楽器が独特の美音で、クラリネット、フルート、ホルン、トロンボーン等のソロも秀逸で、色彩豊かです。それゆえ、リムスキー-コルサコフ独特のオーケストレーションの巧みさが浮き彫りになり、こちらの面でも楽しめました。ただvnソロの高音の音程がぶら下がったのは残念。

b0319432_06340144.jpg

テミルカーノフは、細かい拍や指示は出さず、ポイントで音楽を動かし、オケのサウンドを生かして味わい深い音楽を紡ぎ出しています。一方、派手に腕を大きく振ったり、突然手をひらひらしたりして、曲想を体で表現。このような動きは他の指揮者では見たことがなく、まるで、映画「マエストロ」の西田敏行みたいでした(笑)。

アンコールでは、チャイコフスキーのくるみ割人形の終幕の曲を演奏。これまたムード満点で、なんとも得した気分でした

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
是非1クリックお願いしますね!↓

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックコンサート・演奏会感想へ
にほんブログ村


[PR]
b0319432_06263919.jpg
8月6日:ザルツブルク音楽祭
ベルナルト・ハイティンク
指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
ブルックナー 交響曲第8番
ザルツブルク、祝祭大劇場

夏休みのドイツ・スイス旅行のついでに、ザルツブルクに立ち寄り、ウィーンフィルを初体験しました。ハイティンクは、いつものように高齢を感じさせないエネルギッシュで丁寧な音楽作り。地味なのですが、大建築のようなガッシリした音楽の構造が特徴です。さらにウィーンフィルの音は、他のオケでは聴けない素晴らしさ。まろやかで柔らかく、暖かい、そして深い響きです。それらがあいまって、美しくて壮麗でスケールが大きく、そしてなにより極めて魅力的なブルックナーを聴くことができました。

各プレイヤーの音もとても魅力的。外向的に派手では無く、しっとりしてとてもまろやかで柔らかい音で、自発的にのびのび演奏します。特にウィンナ・ホルンの独特の音には感動しました。ウィーンのホルンだとわざわざワーグナーチューバと使い分ける意図がわかります。またフルートも自由闊達な音で華やかさを演出。カール=ハインツ・シュッツですね。
b0319432_06312491.jpg
細部は、アインザッツがあってない箇所やバランスの悪いところなどがたまに見られます。しかしそんな些細なことなんて音楽の本質とは関係ないと納得させるほど魅力的なブルックナーでした。これがベルリンフィルだったら完璧なのでしょうが、完璧すぎるのもいかがなものかと思わせるほど。音楽の魅力あるいは私の好みの点でウィーンフィルに軍配を上げたいです。ベルリンフィルよりもずっと自由にのびのびと演奏していて、それがえも言わぬ魅力的な歌となるのです。もちろん人それぞれで好みが分かれるのでしょうね。

ザルツブルクではモーツァルトの生家やカラヤンの像も見ることができました。またウィーンで有名なホテル・ザッハのザッハトルテも堪能しました。ウィーンの本家ホテル・ザッハは混むのでザルツブルクで食べると良いというアドバイスを知人から頂いたのです。美味でした。ちなみにザルツブルクのホテル・ザッハのカフェ、カラヤンやリヒャルト・シュトラウス、ベーム等の指揮者の肖像画を飾っています。
b0319432_06282425.jpg
b0319432_06323859.jpg


★日本ブログ村ランキングに参加しています。
是非1クリックお願いしますね!↓

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックコンサート・演奏会感想へ
にほんブログ村


[PR]

ハイティンク指揮、ロンドン交響楽団演奏会、ベートーヴェンプログラム
1) 序曲:“レオノーレ”第2番
2) “静かな海と楽しい航海”
3) 交響曲第9番
Erin Wall (S), Karen Cargill (Ms), Steve Davislim (T), Hanno Muller-Brachmann (Bs)
Barbicam Hall, London

b0319432_06153252.jpg

ハイティンクとロンドン響の第九に感動です。ハイティンクは86才になりますが、丁寧な棒さばきが冴えていて全く年を感じさせません。音楽は奇をてらわず正攻法。誠実に音楽に向き合いベートーヴェンの世界を引き出します。静けさに始まる緊張の第1楽章、第2楽章の舞踏におけるビートの効いた躍動感、美しく澄み渡る静かで平和な第3楽章、そして歓喜の第4楽章。大建造物のような音楽の構築性と緊張感は半端ではなく、感動の連続です。このコンビのベートーヴェンの実演は、2年半前の第七番に続き2回目ですが、その時も圧倒的な名演。ほんとにベートーヴェンと相性が良いコンビです。

ロンドン響の音は硬派と言うか、音がゴリゴリして固くややもすると無機質的で、ブラームスなどは野暮ったくなりがちです。しかし、ベートーヴェンになるとイキイキし、無機質さも透明感に変わります。さらに、各パートの音が立ち、見通しの良さが際立って、まるでオーケストラスコアを眺めてるかのように各楽器のそれぞれの動きが眼前に見えてきます。ベートーヴェンのオーケストレーションが、多彩で実は革新的なことがよくわり、ほんとに楽しめました。

Vnは対向配置。ところで小話。いつも素晴らしいClのソロを聴かせてくれるアンドリュー・マリナーは指揮者のネヴィル・マリナーの息子ですが、必ず楽器をアタッシュケースのようなケースに納めてステージに現れ、座席について楽器を組み立てます。今のところ、この人以外こういうことをするのは見たことがありません。


★日本ブログ村ランキングに参加しています。
是非1クリックお願いしますね!↓

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックコンサート・演奏会感想へにほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ
にほんブログ村

b0319432_06163072.jpg


[PR]

6月6日:フィラデルフィア管弦楽団ロンドン公演
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン、pf独奏:エマニュエル・アックス
1) ベートーヴェンpf協奏曲第3番
2) チャイコフスキー交響曲第5番
Royal Festival Hall at Southbank, London

b0319432_04492532.jpg

チャイコの5番の連続となりましたが、期待の若手指揮者ネゼ=セガンとフィラデルフィア管のコンビとあって行きました。実はフィラデルフィア管の実演は初めてです。

ネゼ=セガンの指揮はエネルギッシュで情熱的。身体をいっぱいに格好よく使い、スケール豊かな音楽を引き出します。一方で細かい指示も豊富。紡ぎ出す音楽は、情感豊かで繊細なニュアンスに富んでいます。この先ほんとうに楽しみ指揮者です。


フィラデルフィア管は、弦が特徴的。分厚いけど重くなく柔軟でよく歌います。金管は華やかですが木管は大人しすぎます。そのせいでしょうか。オケ全体は往年の華麗なサウンドというよりはむしろ中庸で統制のとれた感じです。

エマニュエル・アックスの実演を聴くのも初めてですが、とにかくピアノの全てを知り尽くし使いこなすプロ中のプロといった感じでした。fffでも各音クリアで濁らず、pppでも粒立ちよく通る音で、説得性のある歌を奏でていたのは印象的でした。

先日のロンドン交響楽団のチャイコ5番と比べると、弦は剛柔異なれどどちらも分厚いサウンドで引分け、金管はブリティッシュブラスの伝統を誇るロンドンvsオーマンディサウンドの片鱗を示すフィラデルフィアでこちらも引分け、木管は目立ちたがりの名手が揃っているロンドンが圧倒、ホルンは三番手が主役を務めたロンドンに対しエースが仕事をしたフィラデルフィアの圧勝、トータルの音楽はそれぞれのオケの特徴がよく出た雄大かつ繊細な名演で引分け、というところです。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
是非1クリックお願いしますね!↓

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックコンサート・演奏会感想へにほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ
にほんブログ村


[PR]

5月7日、ロンドン交響楽団演奏会
1) ブラームス ヴァイオリン協奏曲
2) チャイコフスキー 交響曲第5番
指揮:セミヨン・ビシュコフ、vn:イザベル・ファウスト

b0319432_05381762.jpg

本当は、4月30日のMIDORIさんのバルトークの協奏曲を聴きたかったのですが、病気のため来英できなくり、急遽チケットを交換してもらいました。

ファウストのvnは技術も高く美しい音色。もう少しfffが朗々と鳴り、構えの大きな音楽だとなお良いですが、情感豊かなブラームスに満足でした。ロンドン響も厚みのある音を聞かせてくれましたが、ブラームスにはちょっと不向きかも。以前4番のシンフォニーを聴いたときにも思ったのですが、もっと柔軟な弦の響きが欲しいところです。

チャイコの5番は熱演。ビシュコフの音楽はややゆったりで派手さを抑えたものでしたが、スケールは豊かです。Ob、ClやFlは美しく印象的な歌を聞かせてくれました。伝統の金管群も健在です。ただし、Hrnはいつものトップの人ではなく、時々音は外すし、第2楽章の冒頭のソロはおどおどしていたし、きまっていませんでした。曲が終わったあと、ビシュコフはへとへとになっていてこの姿も印象的でした。


終演後、ファウストさんのサイン会があり、プログラムと持っていったCDにサインしてもらい、記念写真も撮りました。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
是非1クリックお願いしますね!↓

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックコンサート・演奏会感想へにほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ
にほんブログ村

b0319432_05390078.jpg



[PR]