カテゴリ:バレエ( 7 )


アップが遅れましたが、昨年12月1日に、ロンドン、コヴェントガーデンの王立歌劇場で行われたロイヤルバレエのロミオとジュリエット公演。
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ロイヤルバレエのロミジュリは一昨年以来、2度目。最初のときは、ナターリャ・オシポワとカルロス・アコスタというこれまたスターの共演。二人共ダイナミックなバレエで身体いっぱいを使った感情表現に感激したものでした。
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そして今回、ジュリエットおよびロミオには、プリンシパルのマリアネラ・ヌニェスと同じくプリンシパルのティアゴ・ソアレス。黄金コンピです。
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ヌニェスの踊りはとても優雅。そしてちょっとした手足、首や肩のしぐさがものすごく表情豊かでセリフが聞こえるかのようです。美しく可憐な容姿と相まって、ジュリエットの揺れ動く心情が自然と湧き出るかのうよう。かたやロミオ役のソアレスはキレのある躍動感あふれるダンスを披露。この二人は実生活でも夫婦。息もぴったりのパ・ド・ドゥは恋人たちの幸せと悲しみを見事に描き見応え満点です。オシポワ&アコスタがちょっとやんちゃでエネルギーあふれる青少年のような恋人達を演じていたのに対し、ヌニェス&ソアレスは老いも若きも共感できる普遍的な愛を感情がにじみ出るようなしっとりした舞で表現していたのが対照的です。
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その他の役のダンスもとても面白いですね。ロミオと友達のダンスはリズミカルで「悪ガキトリオ」って感じでとても楽しめました。日本人では平野亮一さんがパリス伯爵役。重要な役を堂々と演じていましたが、最後はロミオにあっさり殺害されかわいそうです。

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プロコフィエフの曲が本当いいです。そういえば古典交響曲の一部を借用しているのですが、バレエの公演を観て初めて知りました。オペラハウスのオケはこの日はまあまあの出来。テナーサックスはちょっと物足りません。楽器はSelmerでした。クラリネットはベルにリングがなく英国製のPeter Eatonかも?


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by amati701 | 2016-01-06 09:15 | バレエ

ロイヤルバレエ:くるみ割り人形
12月11日、王立歌劇場、コヴェントガーデン、ロンドン

ロイヤルバレエのくるみ割り人形、年末の風物詩です。


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ロイヤルの「くるみ割り人形」は一昨年に次いで2回目。昨年の年末は「くるみ割り人形」は上演されず、かわりに「Alice’s adventure in the wonderland」でした。

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主役にとしてクレジットされるのは金平糖の精とコクリューシ王子ですが、一番目立っているのはクララとその相手役のハンス・ペーター(くるみ割り人形)。特にクララは、第一幕からずっと話の中心にいて踊りまくっています。そのクララ役にはケニア出身のフランチェスカ・ヘイワード、期待の若手です。とにかく可憐で存在感あるダンス。この人が踊り出すと、ぱっと花が咲いたように舞台が明るくなります。第二幕の、各国や花の精などのいろいろな踊りを見ていて自然とその輪の中に入った時などは最高、抜群の存在感によりその場面を完全に自分の舞台にとしてしまします。もう既にプリンシパルに匹敵する存在ではないでしょうか?
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ハンス・ペーター(くるみ割り人形)には豪州出身のアレキサンダー・キャンベル。小柄ながら運動神経抜群のダンスで各国の踊りも次々とこなします。特にロシアの踊りは素晴らしいです。また、ユーモア抜群のパントマイムは見ごたえ満点、金平糖の精に「ネズミと争って、僕は勇敢に戦ったんだけど負けそうになったんだ。でもその時クララが助けてくれたんだよ」と説明する場面は、抱腹絶倒です。実は一昨年見た時もクララとハンスはこの二人で、その時の印象がとても強く今回もこの配役を選んだのでした。


そして真打、金平糖の精は、ローレン・カスバートソン。彼女のバレエを見るのは初めてですが、細みの体から繰り出される舞は美しくとても上品。さすが英国の誇るプリンシパルです。またその相手役コクリューシ王子は、伊出身同じくプリンシパルのフェデリコ・ボネリ。長身で端正かつ優雅な踊りが光りました。出番は短くても、この日のような舞を見ると、やはりこの二役が主役だな、プリンシパルを当てるだけあるな、と納得します。

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それから、ピーター・ライト振付のくるみ割り人形で欠かせないのが、ハンス・ペーターの叔父で人形職人かつ魔術師のドロッセルマイヤー。こちらにはギャリー・エイヴィス!ドロッセルマイヤー役の第一人者のようですね。まったくもって当たり役、このお話の陰の演出家としての存在感は素晴らしいです。

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日本人ダンサーでは、若手の金子扶生さんとアクリ瑠嘉さんがそれぞれ仕掛け人形のヴィヴィアンディエールとドロッセルマイヤーの助手、そしてボネリの奥さんの小林ひかるさんが花の精を先導する4人の花の一人として、それぞれ重要な場面で登場していました。ロイヤルバレエでの日本人の活躍、いつも楽しみです!

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by amati701 | 2015-12-28 09:35 | バレエ
少々アップが遅れましたが、2月21日、英国ロイヤルバレエ、”白鳥の湖”。英国に来て2年半、ようやく見ることができました
at ロイヤル・オペラハウス、Covent garden、London

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オデット/オディール役のオシポワは、ボリショイバレエ出身。華麗できびきびした舞に目が釘付けになりました。見せ場の黒鳥の32回転は超高速、前半はほとんど連続ターンで、凄かった!ただし、あまり表情を出さなかったような気がします。以前ロミオとジュリエットを見たときは、踊りからも演技からももう少し豊かな感情が感じられたのですが。白鳥の湖ということで、わざとそうしたのでしょうか?しかし、映像でみた、ヌニェスやヤノフスキーの溢れんばかりの女性の感情はあまり感じられなかったのが、少し残念。

ジークフリート役のゴールディングは長身、長い手足を利しての雄大な演技で圧倒されました。ジャンプした時のスケールの大きさは格別。ルックスも良くて王子様にぴったりでしょう。

舞台も凝っていて、今まで見た映像等ではなかった新演出、舞台装置が続出。例えば、第1幕は明らかにお城の周辺部、あるいは庶民に解放されている場所、であることがわかるような風景。第3幕は仮面舞踏会という設定。ジークフリート王子は親友とともに仮面をかぶり紛れ込み、いろんなお客の様子を探るという次第。そして終幕のクライマックスでは、オデットもジークフリートも、飛び込み前転のように舞台の向こう側に飛び込み、湖に身投げする様子を表します。

日本人ダンサーとしては、高田茜さんが初っ端のpas de troisで、平野亮一さんがスペインの踊りで、それぞれ重要な役を魅力的に踊っていました。二人共出ていた時間は短いのですが、キラリと光る踊りです。

そして、やはりチャイコフスキーの曲はいいですね。この人のシンフォニーを聞いているといつもバレエの場面を思い出しますが、バレエ曲を聴いているとシンフォニーやコンチェルトが思い浮かびます。しかし、ここのオケのトランペットなんとかならないものでしょうか?いつも音を外します。ビールをいっぱい引っ掛けてから本番に臨んでいるとしか思えません。

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by amati701 | 2015-03-09 09:20 | バレエ
12月16日、英国ロイヤル・バレエ公演, "Alice's Adventures in Wonderland"

Alice: Sarah Lamb, Jack/The Knave of Heart: Frdelico Bonelli,
L Carroll/White Rabbit: Alexander Campbell,
Queen of Hearts: Zenaida Yanowsky, Mad Hatter: Steven McRae
ロイヤル・オペラハウス、コヴェントガーデン、ロンドン

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昨年の日本公演でも話題になったロイヤルバレエの「不思議の国のアリス」。一時は売り切れてたけど、ウチの奥さんが必死で払い戻しのチケットを取ってきたため行くことができました。

とにかく各ダンサーのキレキレの演技に感嘆、そして抱腹絶倒です。アリス役のラムは軽々とした身のこなしで最初から最後まで踊りっぱなし、不思議の国の住人をかき回します。さすがプリンパル、いつ休んでるんだろうと思うくらいです。マッド・ハッター(いかれ帽子屋)のスティーブ・マクレイは驚異のタップダンスで、バレエ界のジョニー・デップの名にふさわしいイカレっぷり。ハートの女王のザナイダ・ヤノフスキーは、まさにハマり役。プリンシパルにふさわしい高い技術を見せつつもハジケまくったダンスで
、おどろおどろしいながら愛嬌ある女王を演じていました。
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ミュージカルなどのテクニックも使った舞台効果も凝っていました。背景描写に映像も駆使することにより、アリスが大きくなったり小さくなったりするのも上手に表現。チシャ猫は、複数のダンサーが頭、胴体、尻尾等の部品を構成することにより、アニメのアリスのように、それぞれがバラバラに動いたりもします。芋虫はパイプにヒントを得たのかアラビア風の踊りで表現。トランプのドミノ倒しもちゃんとありました。

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オケは打楽器が多く、リズミカルな曲をいつもに比べ張り切って演奏していました。通常のクラッシクバレエとは違うエンターテインメント、楽しめました。

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by amati701 | 2014-12-20 07:17 | バレエ
11月27日:英国ロイヤルバレエ “ドン・キホーテ”
Royal Opera House, Covent Garden, London
演出・振り付け:Carlos Acosta (Marius Petipaの振り付けに基づく)

Kitri: Akane Takada, Basilio: Alexander Campbell,
Don Quixote: Gary Avis, Sancho Panza: Jonathan Howells,
Lorenzo: Alastair Marriott, Gamache: Johannes Stepanek
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英国ロイヤルバレエの“ドン・キホーテ”公演。バレエ素人の私はよく知らなかったのですが、19世紀のバレエの中では代表的な作品だそうです。念の為にネットでストーリーを予習。たわいもない喜劇ですが、スペインの踊りを取り入れたダンスは見ごたえがあります。

主役予定のプリンシパル ロベルタ・マルケスさんのケガで、日本期待のホープ高田茜さんが主役のキトリを演じました。高田茜さんは現在プリンシパルの次のFirst Solistという地位。足がスラリと伸び、技術的にも高そう。明らかに舞台の他の人よりは上手くキレもあり、この先が楽しみです。ただ初々しいというか、やや生真面目というか、先日マノンで見たヌニェスさんの踊る姿からにじみ出るニュアンスや表情があまり感じられません。雰囲気が物足りない感じ、やはりプリンシパルを張るには相当なものが必要なのでしょうね。


相手役のキャンベルさんは、日本人的体格。そのせいかどうかわかりませんが、動きに体操選手のようなキレがあり、ソロで軽々と宙を舞う姿は見応え充分です。またこの人は、昨年見たくるみ割り人形でハンス・ペーター(くるみ割り人形)役でしたが、ユーモア溢れる間の取り方とコミカルな動きは絶妙で、今回も何度も笑ってしまいました。特に自殺と見せかけキトリとの結婚の許しをロレンツァから取り付けたあとおもむろに起き上がるシーンは秀逸。


タイトルのドン・キホーテは演技はするがほとんど踊らず、ダンスの主役は若いカップルという面白い設定のバレエでした。振り付けは、ロイヤルバレエの客演プリンパルのカルロス・アコスタさん。今回も£10の席。


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by amati701 | 2014-11-30 03:00 | バレエ
アップが遅れましたが、10月4日の英国ロイヤルバレエ公演、「マノン」。配役は
Manon: Marianela Nunez、Des Grieux: Federico Boneli、
Lescaut: Ricard Cervera、Monsieur GM: Chirstopher Saunders、
Lescaut's Mistress: Laura Monera

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美貌の少女マノンが、欲に目がくらみ、恋人デ・グリューを捨て金持ちの愛人になるが、デ・グリューを忘れられずパトロンを騙しデ・グリューとともに逃げよううとして捕まってしまい、牢獄行きとなる。デ・グリューは看守を殺害してマノンとともに逃亡するが、彼女は疲れ果てデ・グリューの胸の中で息絶えてしまうというお話。「ロミオとジュリエット」と同じマクミランよる振り付けだそうで、初演は1974年、古典的なバレエと異なりパントマイムの要素が多く、演劇を見ているようでした。

マノンを演じたNunezさんは、体の隅々まで表情豊かな踊りでした。優雅な所作、手足の先々まで神経の行き届いた繊細な動き、そしてどんな場面にも溢れる気品はさすがプリンシバル。感動です。相手役のBoneliさんも素晴らしい演技。以前くるみ割り人形でコクリューシ王子を演じていたのを観たときは、特に特徴のない平坦な踊りに思えたのですが、今回のマノンでは伸びやかに若い青年の情感を演じていました。

マノンというお話、一般には浅はかな若い女性の結末を描いているように言われるているようですが、バレエで見る限り運命に翻弄される若い女性の心の揺らぎを描く悲劇となっているように思えます。最後の「沼地のパ・ド・ドゥ」では、マノンが自分の過去を回想しながら、恋人との真の愛を確かめる中で死んでしまうという、幸せと悲劇の共存がバレエの身体を使った表現で、とても鮮明にあらわされていたように思います。

今日の席は£9。さすがに最上階の端で、舞台や1階席を覗く風景は壮観というか、少々怖い。

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by amati701 | 2014-10-26 20:59 | バレエ
これまたアップが遅れましたが4月9日に行ったロイヤル・バレエ“眠れる森の美女”の2014年春、最終公演。
場所はRoyal Opera House、Covent Garden、London

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ロンドンでのロイヤルバレエは、昨秋のロミオとジュリエット、年末のくるみ割り人形に続き三度目。今回も素晴らしくまたしても感動しました。主役オーロラ姫を演じたのは、北九州出身の崔由姫(チェ・ユフィ)さん、抜群のテクニック、そして何よりも優雅かつ可憐な踊りに魅了されました。表情も愛くるしくプリンセスにぴったり。ロンドンっ子にも大人気で第一幕の最初のソロからブラボーの嵐。眠れる森の美女では主役を度々演じているようで、世界のトップにふさわしい活躍。王子役のGoldingは背が高く、手足も長く、雄大な踊りで妻のお気に入りでした。

このバレエを見るは初めてでしたが、いろんな役がそれぞれ見せ場を持っているのですね。特にオーロラ姫に続く準主役の女性キャラクターそれぞれに主役並みの見せ場のソロがあり、チャイコの他のバレエよりバレエ的な楽しみが多いように思えました。また、最後の結婚式の場面では、長靴を履いた猫、赤ずきんちゃんと狼、青い鳥などおとぎ話のキャラクターが出てきて、これまた楽しめました。

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崔由姫さんはFirst Soloistですが、他に小林ひかるさん、高田茜さん、平野亮一さん、蔵健太さんがFirst SoloistまたはSoloistとして活躍していて、吉田都さん、熊川哲也さんの築いたロイヤルバレエでの日本人のプレゼンスをしっかり広げているようです。今回、高田さんはフロリナ王女(青い鳥のパートナー)とEnchanted Gardenの精で軽やかで素晴らしいダンスを見せてくれました。小林さん、平野さん、蔵さんも、いつも重要な役どころを演じており存在感を示しています。ちなみに、小林さんはWoodland Gladeの精、蔵さんはその騎士及び長靴を履いた猫、平野さんはリラの精の騎士でした。

こんな世界一流のバレエを一人£10で見れるので、なんともお得です。さすがに格安席は舞台を見下ろす感じで、まず席に着くまでが少々怖かったです。


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by amati701 | 2014-04-28 01:18 | バレエ