ロイヤル・オペラ「魔笛」:粒ぞろいの歌手とオケの見事なアンサンブル

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2015年3月7日、英国ロイヤルオペラハウス公演
タミーノ:Pavol Breslik、パパゲーノ:Markus werba、夜の女王:Snna Siminska、
パミーナ:Christiane Karg、ザラストロ:Georg Zeppenfeld
指揮:Cornelius Meister、ロイヤルオペラハウス管弦楽団
Royal Opera House, Covent garden, London


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ロイヤルオペラは昨年5月のフィガロの結婚に続いて2回目。このフィガロのときは、歌手のレベルに差があり、さらに歌、指揮者、オーケストラ、いずれの呼吸も合ってなく、実は少々がっかりしました。今回の魔笛ではどうなることやらと観劇したのですが、心配ご無用。歌手は粒ぞろい、オケも普段と異なり締まった演奏で、歌手との息もぴったり、モーツァルトの死の間際の明るく透明な音楽を堪能しました。

歌手で最も素晴らしかったのは、パミーナのChristiane Karg。圧倒的な美声と歌唱力であたかも主役の座を奪ったかのような活躍で聴衆の拍手も最大でした。ザラストロのZeppenfeld、パパゲーノのWerba、タミーノのBreslikの存在感あふれる歌唱も絶品。もちろんSiminskaの夜の女王のアリアも素晴らしかったですが、やや線が細かったかも。

舞台装置の見事さ・美しさは目を見張るものがあります。また、演出にも工夫が見られ、夜の女王は最初に出てきた時から悪役とわかるメイク。ストーリーを少しでもconsistentにという狙いでしょう。タミーノ、パパゲーノ、パミーナの出で立ちは現代風。

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そして極めつけはパパゲーナです。最初の老婆姿ではミニスカートに毛皮のコート、そして茶髪カツラ、サングラスのイケイケヤンキーおばあちゃん、若い娘に変身したときは、ボディコン姿。しかも、「パパパの二重唱」では、やおらソファが舞台に持ち込まれ、その上でパパゲーノとパパゲーナが、いちゃつきながら愛を確かめ合い、その周りを将来の子供たちが眺めているという際どい設定。そのほかにも随所で笑いを取る仕掛けがあり、吉本新喜劇のようなノリが見られました。

オペラのチケットは英国でも高く(バレエよりもだいぶ高い)、そう度々とはいけません。貴重な「魔笛」でしたが、音楽性、娯楽性、舞台芸術性、どれも揃った公演でした。

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by amati701 | 2015-03-16 09:26 | オペラ