マリナー90歳祝賀コンサート:ベル、ペライア、アカデミー室内管

b0319432_07015409.jpg
b0319432_07002075.jpg
4月1日: Royal Festival Hall, Southbank, London
1) サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
2) モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 K466
3) エルガー:“エニグマ”変奏曲

この4月15日で誕生日を迎えるネヴィル・マリナーの90歳のお祝いのコンサート。ソリストとして、現音楽監督のジョシュア・ベル(Vn)、前音楽監督のマレイ・ペライア(pf)そしてオーケストラは盟友アカデミー室内管弦楽団。 マリナーは(2)と(3)を指揮し、(1)はベルが独奏兼指揮を務めた。一時切符が売り切れ諦めていたのだが、急遽キャンセルが生じ5日ほど前にゲットした。オーケストラ全員が白い花を胸や頭に飾り、お祝いムードいっぱいのコンサートである。

豪華なソリストと気心知れたオケを従え、堂々たる演奏。90歳とはとても思えないキビキビした指揮から紡ぎ出される音楽は、余分な装飾を排して音楽の本質に迫り、まさにマリナーの誠実な人柄を映し出しているかのよう。胸からの下の可動範囲は限られていたが、指揮は緻密でオケに細かく指示を出していく。まだまだ10年くらいは現役を続けられそうな勢いである。

モーツァルトのK466は、高校生のころからこの人の演奏(とブレンデルのpf)が刷り込まれていて、そのおかげでモーツァルトが好きになったようなものなので、マリナーとアカデミー管のコンビの演奏には特別な思い入れがある。繰り返し聞いたレコード、そして映画「アマデウス」と変わらない筋肉質の演奏で、この曲の陰と陽を見事に浮き出していく。ペライアも1楽章のpfの入りの前には手が震えるほどの気持ちの入れよう。全身全霊を込めた演奏で、終わったらヘトヘトになってマリナーと抱き合っていた。モーツァルトの素晴らしさ、すごさを目の当たりにした演奏だった。

エニグマは、一転華麗な演奏で、マリナーの母国の作曲家に対する共感をまざまざと感じさせる演奏だった。こういう演奏を聴くと、インターナショナル化が進んでいるクラシック音楽においてもやはり「本場もの」に多少なりともこだわりたくなろうというものである。ベルのサン=サーンスもチャーミングで本当に”うまかった”。 アカデミー管も、弦は美しく、管は達者で、本当に良いオケである。

エルガーが終わったあとは観客総立ちのスタンディングオベーション。英国では珍しくアンコール2曲のあと、コンマスが音頭をとってHappy Birthday to You。観客もみな合唱し、ホールの全員至福のひとときを過ごした。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
是非1クリックお願いしますね!↓

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックコンサート・演奏会感想へにほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ
にほんブログ村
[PR]
by amati701 | 2014-04-06 07:07 | 音楽